2021/06/21 昔買った図鑑を見てみた。
北隆館の原色海藻検索図鑑という古い書物を開いてみた。
網生け簀周辺で見られた海藻も、今は見られない。
網生け簀周辺に大量にいたアイゴは、海藻を食害すると言う話はよく聞いた。水深6メートルから7メートルのところに、群れをなしていることが多かった。餌取り上手で、なかなか釣れないが、太めのサビキ仕掛けにアオイソメを付けて釣ると、結構な数が上がった。大きなものになると40センチ程度のものが釣れた。網生け簀の周囲には、海面までホンダワラの仲間が繁茂していて、それらの海藻が餌となっていたのだろう。網生け簀にも様々な海藻がついていた。触るとツルツルする「つるつる」やワカメ、マクサやメクサやイシゲやアオサなども着いていた。名前はわからないが、「ゆいきり」の仲間など肌ががさがさする海藻もあった。きっと石灰を含んでいるのだろう。
船着き場には、はばのりが繁殖。
冬場になると、船着き場の敷石のところで、はばのりの繁殖が見られる。高級食材で、乾かしたものを、焼き海苔のように広げたものを買ってよく食べた。軽く火であぶり、もんで細かくしたものとけずり鰹を混ぜてご飯に振りかける。磯の香りがして、特有のうまみが口いっぱいに広がってきたものだ。今でもそうだが、はばのり、いわのり、ひじきが船着き場でも見られる。それにボートでほんのわずか漕ぎ出せば、水面下にアマモが繁殖している。
海藻が繁茂する冬場は、釣果が上がることもある。
上物こそ釣れなくなるが、冬場2月ころまでは底の大物がねらえる。第1の対象魚はアマダイで、大物を釣り上げた実績も多い。マアジではないが、40センチ程度のアジがねらえる。正月前の対象魚としてはとてもありがたい。アヤメカサゴやオニカサゴも釣れるが、数は、水温が高いときと比べて、比較的少ないように感じる。