2021/06/27 見ることが少なくなったトド(ボラの成魚)。
一昔前はボラの群れがあちらこちらで見られた。
海面を大口開けて泳ぐボラ。
梅雨時になると、海面を大まな口をあけて泳ぐ、トド(ボラの成魚)の姿が見られた。網生け簀周辺にも小さな群れが、いくつも見られた。ハリス3号では力負けして切られることもあったが、4号あれば取り込むことができた。魚の身餌さえあれば、食い込む姿を見ながら釣り上げられた。地元の漁師さんで、身餌を使ってワラサを専門に釣っている人もいた。養殖生け簀が大量にあった時は、ワラサの回遊が水面下で頻繁に見られたので、これが漁のよい対象となっていたのだろう。今は見ることもなくなったが、生け簀を渡り歩いてアオリイカを釣っている人の姿も見かけた。
水温が高くなって、海の様子も変わったか。
釣れる魚種が多様なのが網代のよいところだ。魚市場の前で投げ釣りをすれば、石鯛や座布団カレイが釣れた。魚市場横の船着き場でも、キスやアイナメ、ウミタナゴやイイダコが、結構釣れた。養殖用の餌の冷凍鰯がうずたかく積み上げられていたころが、とても懐かしい。魚市場前は、捨てられた魚が沈んでいたので、カサゴやメジナのほか、たこもよく釣れた。
水深のないところでも,アマダイやイトヨリは釣れた。
現在網生け簀がある横でも、以前は30センチを超えるイトヨリやアマダイを、結構つり上げることができた。今ではめったに釣れることがなくなったが、ワラサやカンパチの大物もよく釣れた。一時、比較的浅い場所で、アマダイの延縄漁が行われたことがあって、近場のイトヨリもアマダイも姿を消したのだ。多賀よりならば、比較的浅いところでもアマダイは掛かるが、それにしろ以前のような大物が掛かることが少なくなくなった。オオモンハタやアカハタは以前から釣りの対象魚だったのだろうか。あまり記憶していない。